
【舞阪音頭】【野口雨情の舞阪音頭】
- (ハァー)船が出てゆく遠州灘へ あれは大漁に命を賭けた
海の男の晴れ姿 ※ひびく太鼓はドドンのドンと
あわす手拍子シャシャンのシャンシャン
- (ハァー)夢の浮島弁天島で きのう水着のすてきなあの娘
踊る音頭のしなのよさ ※
- (ハァー)お国自慢の舞阪太鼓 じいの代から筋金入りの
根性打ちこむばちさばき ※
- (ハァー)夢の長橋左に眺め 右手はるかにあれや富士の山
松の並木は東海道 ※
- (ハァー)人情ひとすじ舞阪町は 昔きこえた宿場の港
今じゃ湯も湧く恋も咲く ※
- (ハァー)おどれ輪になれ舞阪音頭 歌もながれる花火もあがる
あがる景気の町作り ※
- 遠州舞阪そこぬけ音頭 石もうかれて流される
※音頭とられりゃういてくる このままうかれりゃ ハーコリャ 流されるッと
- 汐になりたや今切れ沖の ままに逢瀬の初汐に ※
- 涼し風吹け弁天橋に 可愛いお方が通て来る ※
- 月が照ります沖の瀬の上に 寝ずに待ちなの知せやら ※
- 風が寒けりゃ浜名湖さへも 千鳥や昼なく夜もなく ※
解説:
舞阪音頭ですが、漁業と観光のまちを1番2番に持ってきて「きのう水着の」などとさりげなく日帰りではなく泊まっていってくれとアピールしています。3番ではまつりの太鼓が話題にでていますが、実は、祭の太鼓がやたらデカいのは、舞阪町だけでなく雄踏町でも共通している文化です。(もちろん大きさを競っているわけではない。)太鼓の皮は一枚で作られるため、普通の牛では大きさが足りず、雄踏では役員が妊娠中の牛を北海道まで毎年買い付けに行っていた時期もあります。4番「右手はるかにあれや富士の山」と富士山を見ることができます。舞阪町議会の議会場からの眺めも素晴らしい。「夢の長橋左に眺め」とあるから、舞阪港あたりから北を向いているのでしょうか。「いまじゃ湯も湧く」とは鳥居型シンボルタワーで全国に知られる弁天島温泉のこと。本当に湯が湧いているかどうかは知りませんが、弁天島温泉(海水浴場)の7月の花火大会は人気イベントです。一方、野口雨情の舞阪音頭は、昭和2年、作詞野口雨情、作曲藤井清水によって完成した曲です。これは弁天島の旅館料理屋組合などが企画したもので、7月17日には町の有力者はじめ弁天の芸妓などが総出で発表会を行なったと記録されています。ところが「そこぬけ」「流される」など、漁業の町にはあまりに不吉な歌詞が何度も出てくるためか、次第にこの歌は唄われなくなり、いまでは完全に忘れ去られてしまいました。舞阪町の脇本陣跡にはこの歌の歌詞の書かれた掛け軸がかけられています。
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